254: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 09:14:27.11 ID:G2Rm1n4t0.net
数年前のお盆の日
姉ちゃんと一緒に婆ちゃん家に行った時、変な経験をした
婆ちゃん家は海の近くにあったんだけど
姉ちゃんの車を停める場所が家にはなくて
海辺に車を停めることにしたんだ
人の邪魔にならない場所がここしかなかったから
姉ちゃんと一緒に婆ちゃん家に行った時、変な経験をした
婆ちゃん家は海の近くにあったんだけど
姉ちゃんの車を停める場所が家にはなくて
海辺に車を停めることにしたんだ
人の邪魔にならない場所がここしかなかったから
色々行事が終わって家に帰ろうという時にはもう夜だった
月明かりの下、海辺に向かって姉ちゃんと二人歩いた
あたりには誰もいなかった
ふと右足首に違和感があって
ズボンの裾でも靴に絡まったのかと思って見たけど
何にもなってなかった
それから何となく段々と右足首が重くなって、段々と歩くスピードが落ちた
どんどん遅くなり、最早すり足の牛歩になってるのに
姉ちゃんはこちらを見ない。
姉ちゃんは変わらないスピードでスタスタ歩いてしまって、差が開き
とうとう姿が見えなくなってしまった
月明かりの下、海辺に向かって姉ちゃんと二人歩いた
あたりには誰もいなかった
ふと右足首に違和感があって
ズボンの裾でも靴に絡まったのかと思って見たけど
何にもなってなかった
それから何となく段々と右足首が重くなって、段々と歩くスピードが落ちた
どんどん遅くなり、最早すり足の牛歩になってるのに
姉ちゃんはこちらを見ない。
姉ちゃんは変わらないスピードでスタスタ歩いてしまって、差が開き
とうとう姿が見えなくなってしまった
255: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 09:20:11.95 ID:G2Rm1n4t0.net
ここに来て「いよいよ不味いことになった」と思ったけど
止まるのはもっと良くない気がして牛歩でも歩いた
暗いあぜ道を気配を感じつつ牛歩で歩くのは、とても長く感じたし辛かった
ふと、ある場所で嘘のように足の重さが消えた
途端に急ぎ足、10歩も歩けば車についた
車には姉ちゃんがエンジンふかしつつ待っていた 呑気に
車の中ですぐに姉ちゃんに抗議した
置いてくなんて、遅く歩くのを気づきもしないなんて薄情だって
姉ちゃんは驚いてこう言った
「だってアンタ、女の人とおしゃべりしながら歩いてたじゃない!
だって、女の人と肩を組みながら喋ってたじゃない
だって、あんなに熱心に喋ってたじゃない
邪魔になるといけないから先に行ってただけなのに」
引きつった顔で、姉ちゃんに自分は一人だったこと、足が重くて歩けなかったことを話した
その後の車のスピードは言うまでもなく速かったし、途中のコンビニで塩を買ったし、婆ちゃん家に電話して親戚と一緒ではなかったことを姉ちゃんに証明したりした
止まるのはもっと良くない気がして牛歩でも歩いた
暗いあぜ道を気配を感じつつ牛歩で歩くのは、とても長く感じたし辛かった
ふと、ある場所で嘘のように足の重さが消えた
途端に急ぎ足、10歩も歩けば車についた
車には姉ちゃんがエンジンふかしつつ待っていた 呑気に
車の中ですぐに姉ちゃんに抗議した
置いてくなんて、遅く歩くのを気づきもしないなんて薄情だって
姉ちゃんは驚いてこう言った
「だってアンタ、女の人とおしゃべりしながら歩いてたじゃない!
だって、女の人と肩を組みながら喋ってたじゃない
だって、あんなに熱心に喋ってたじゃない
邪魔になるといけないから先に行ってただけなのに」
引きつった顔で、姉ちゃんに自分は一人だったこと、足が重くて歩けなかったことを話した
その後の車のスピードは言うまでもなく速かったし、途中のコンビニで塩を買ったし、婆ちゃん家に電話して親戚と一緒ではなかったことを姉ちゃんに証明したりした
256: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 09:21:12.31 ID:G2Rm1n4t0.net
後日、事情を話した親戚と一緒に、同じ道を歩いてみた
足の重さが消えた「ある場所」には小さな祠があった
「この祠はご先祖様を祀ったものなのよ」と説明してくれた
ご先祖様が幽霊から救ってくれたのか
それとも女の人こそがご先祖様で、祠までの帰り道を一緒に歩いただけなのか
それはちょっと分からないけど、手を合わせた
どちらにしろ
お盆の霊は海や川を渡ってあの世に帰って行くらしいし、
いくら駐車スペースがなくても海辺に車を停めるのは良くなかった
おわり
足の重さが消えた「ある場所」には小さな祠があった
「この祠はご先祖様を祀ったものなのよ」と説明してくれた
ご先祖様が幽霊から救ってくれたのか
それとも女の人こそがご先祖様で、祠までの帰り道を一緒に歩いただけなのか
それはちょっと分からないけど、手を合わせた
どちらにしろ
お盆の霊は海や川を渡ってあの世に帰って行くらしいし、
いくら駐車スペースがなくても海辺に車を停めるのは良くなかった
おわり
267: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 12:53:02.46 ID:QlPWP4Ej0.net
>>254
お姉さんは、あなたと女の人がどんな話してたとか聞いてないのかな?
でもご先祖様なら良いけど(良いのか?)
別の幽霊とかだったらイヤだよね
私の実家も浜辺にあって
夜キャンプしてる人たちの騒いでる声とか聴こえたりしたんだけど
全然人の気配がない時(キャンプ場は真っ暗)でも話し声が聴こえる事はあったかな
まぁ、真っ暗にして怪談話してたのかもしんないけど
今から思うと怪談にしても、ロウソクの灯りすらないって何か不自然な気はするんだけど…
268: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 13:45:09.62 ID:/emfaNDH0.net
>>255
お姉さんは兄弟と話す知らない女の人を不審に思わなかったのか?
むしろ振り向いたり足を止めたりすると思うんだが
でも肩を組んで喋ってたのを見てはいるんだよな…
270: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 17:00:04.19 ID:G2Rm1n4t0.net
>>267
どんな話をしてたか姉ちゃんに問い詰めた記憶はあるんですが、なんと答えたかは覚えてませんので
「よく聞こえなかった」とか「覚えてない」とかその辺を言われたんじゃないかと思います
>>268
親戚のおばさんだと思ってたらしいです
だから婆ちゃん家にわざわざ電話して、親戚のおばさんのアリバイを聞くことになりました
273: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2016/06/19(日) 22:02:01.33 ID:NUjDRQ4o0.net
>>270
親戚と推測するくらい似てたのなら先祖かもな
姉の行動は不審ではある
引用元: ・ほんのりと怖い話スレ その117
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