499: 名無しさん@おーぷん[sage] 2017/11/21(火)11:33:26 ID:lIC [1/1回]
大学時代、学生寮に住んでいた
北国の古い建物で6畳の2人部屋
炊事場・洗面所・トイレは共用で冷蔵庫は各部屋にあった
給湯器がないので冬はみんな電気ポットでお湯を沸かして洗面に使っていた
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洗面後は再びお湯を沸かしておくので各部屋でポット×2がガンガン電気を使う
さらに建物の古い暖房だけでは北国の冬の朝は極寒となるため
各部屋はたいてい電気ストーブを置いていてさらに電気を使う
3部屋でひとつのブレーカーは起床時間が重なれば毎回のように落ちた
しかし廊下の配電盤を開けてブレーカーを上げればすぐに回復するので
ブレーカーが落ちる事態にはみんな慣れきっていた
ある夏、何らかのトラブルだったと思うがこの時は全室のブレーカーが落ちた
夏休み中だったため寮内に残っている人は普段より少なかったが
それでも半数以上は残っていたので、たいていの部屋ではトラブルの収束後にいつものようにブレーカーを上げた
ところが運悪く、ブレーカーを共有する3部屋6名が全員帰省していた部屋があった
その3部屋のブレーカーが落ちたままであることに誰も気づかないまま1週間以上がたち
1人が帰省して部屋の戸を開けた瞬間、中から異臭がする
原因は冷蔵庫を開けた瞬間に判明した
真夏に電源の切れた冷蔵庫に放置されたごはん玉はドロドロに腐っていた
寮生はみなお金がなく、寮で出るごはんを冷凍してとって置いて
食事が出ないお昼や日曜日のごはんにしている人が多かった
帰省前に冷蔵庫は整理しただろうが冷凍庫のごはんはそのままにしていたのだろう
冬でもないのに住人が減った寮でブレーカーが落ちることもないはずという油断もあった
冷凍庫の扉を開けた瞬間に噴出した猛烈な刺激臭に耐えられなくなった住人はそのまま部屋の外に転がり出た
たちまち廊下にも異臭が蔓延する
ほかの部屋の住人たちも出てきて何とかしようとするも、あまりの臭いに部屋に入ることができない
やむを得ず鼻と口を布で覆い両手にファブリーズを構えた決死隊が編成され
ファブリーズを矢継ぎ早に噴射しながら部屋に突入した
2度目の突入で部屋の窓を開けることに成功
その後も後退しながら小刻みに突入と撤退を繰り返し、ごはん玉の成れの果てを掃除した
最初のうちは臭いの不快さもさることながら部屋にいると目が痛くなってきて、1分といられなかった
寮の窓という窓を開け放っても臭いはしばらく残っていた気がする
発生源の部屋はなおさらで服や布団にも臭いが染みついて大変だったようだ
冷蔵庫は廃棄された
不思議だったのは、その後住人が帰宅した他の2部屋でもごはん玉は冷凍されていたのに
最初の部屋ほどの異臭が発生していなかったこと
もちろん腐っていたが部屋に入れないほどの刺激臭ではなかった
冷蔵庫もきれいに掃除・消毒した上でだが現役を続行していた
寮を出て優に10年以上がたったが、あれほどの臭いに遭遇したのは後にも先にもあの時だけだ

引用元: ・今までにあった修羅場を語れ【その24】




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