433: 名無しの心子知らず 2015/05/30(土) 20:03:40.94 ID:LPeqxz7Ep
膿めがてら、ちょっと前の話。修羅場と迷ったけどこちらに。長いです。
事件の当事者のはずなのに、途中から100%伝聞になるので、曖昧&フェイクもりもりなのは、ご容赦。


私は当時、某小学校の担任をしていた。若葉マークとれかけ程度の経験年数。
新年度、人生初めての1年生の担任になることに。大変だけど楽しいよ!と同僚から話を聞き、期待度&緊張はMAX。

ところがその時のクラスに、いろんな意味で超ド級レベルの子(A君)がいた。

誰もが夢とやる気に胸ふくらませる(はずの)小学校デビューたる入学式で
前にいた子を殴って泣かせる、隣の女の子のリボンで鼻かむ、ランドセルぶん投げて窓ガラス破壊、のトリプルコンボ。
しかもA君の親はいなかった。式直前に本人を連れてきて、どっかいって、終了時間に引き取りに来たらしい。
私は被害者や他の子への対応でてんやわんやだったんで、その辺は素早くA君を保護してくれた他の先生方に聞いた。
一連の行動から分かるように、このA君の親(Aママ)が壮絶なるキチママだった。

翌日から、私の平和な学校生活はお空の星となる。以下A君列伝をちょっとだけ。

・朝登校してこない→家&職場&携帯に電話するも保護者に一切つながらず→担任外に通学路を捜索してもらう→
 校区外の公園で遊んでるのを発見。ランドセルは失くしてた。
 A君は学校までの通学路を覚えてないにも関わらず、Aママが朝いってこいと放り出すらしい。一週間近く続いた。
・殴る、蹴る、かみつく、髪の毛引っ張る、物投げる&破壊、脱走は日常茶飯事。
・目につくもの、気になるものはとにかく食べる。かじる。席が近い子の消しゴムは軒並みA君の胃袋の中。
・配膳前の給食を勝手に食べる。他のクラスのだろうが、ワゴンのフタあけて食べる。しかも手づかみ。

気団まとめ_W336x280



434: 名無しの心子知らず 2015/05/30(土) 20:04:34.31 ID:LPeqxz7Ep
いくら指導をしてもA君には何も通じず、それどころかなぜ怒られるのか本気で分かっていない様子だった。
他にも際立った特徴がいくつもあり(会話が成り立たないとか)、どう考えても通常学級で受け持つ範囲を超えていた。
ストレスのたまる環境に居させられる反動が暴力という形になっていたし、このままじゃA君自身にも周囲の子にも良くないのは明らか。
そこで専門機関などに相談して、特別支援学級への編入を目標に、一度ちゃんと保護者に実態を説明しよう、
ということが学校として決まった(ここまでわずか数週間の話)。

しかし、実は私、ほとんどAママに会ったこともなければ、話したこともない。
連絡帳はこまめに書いてるものの返事など当然こなくて、電話での会話も数回。自宅訪問しても出てこない。
そんなAママとの本格的な対面は、一番最初の参観日だった。
それなりに授業を終え、残ってくれたママさんたちと和やかに懇談会をしていた時、バーン!!と
教室のドアを派手にあけて派手なお姉ちゃん登場。
ここは夜の繁華街か?と思うような恰好の大学生ぐらいに見える女性が私に近寄ってきた。

私「あ、初めまして。みなさんで今ちょうどはなs」
Aママ「アンタがウチの子の担任? なんでウチの子差別するわけ?」
私「……え?」
Aママ「っつーか毎日毎日電話すんじゃねえよ。ウザいんだけど。なんで職場にもかけてくるわけ?
アンタその番号どこで知ったの?家から盗んだ?まさかストーカー?プライバシーの侵害って言葉知ってる?
そもそもウチの子目の敵にしやがって、マジ腹立つ。アンタのせいであたしが怒鳴られてるっつうの!!」

私( ゚д゚ )
他のママさん( ゚д゚ )

保護者の勤務先の電話番号は、学校に提出する書類にみんな書くことになっている。
そんな説明をするスキもなく、Aママは勝手にしゃべって、勝手にヒートアップして、最終的に勝手にふじこって、
「アンタのせいでウチの子が差別されてることみんなに知られたじゃねえか!最悪!てめえ覚えてろよ!!!」
と絶叫して、来た時と同じように唐突に去っていった。わずか5分ぐらいの出来事。
あの時の、教室中に流れた何とも言えない無言の空気は、たぶん一生忘れることが出来ない。

435: 名無しの心子知らず 2015/05/30(土) 20:05:00.96 ID:LPeqxz7Ep
Aママのぶっ飛んだ発言を要約すると。
・鉛筆で前の子を刺すから、まずクーピーで字を書く練習。→Aだけみんなと同じことをさせてもらえない。
・班の子の給食を横から手づかみでとって食べるから、給食時間は担任の横。→監視。脅し。
・友達を殴る、蹴る、かむのはいけないことだと教える。→Aなりのコミュニケーションの妨害(!?)
・道路に飛び出すので体張ってストップ。→セクハラ(!!??)

などなど、正直ナナメ上過ぎて絶句するレベルの持論を組み立てて、結果「Aは担任に差別されている」と。
目玉ドコーを現実世界で体験するハメになるとは思わなかった……。
しかもAママ、大勢の参加者がいる懇談会でこの意味不明暴言をかましているわけで。
あっという間にご近所からハブにされ、そのことも私のせいにしてガンガン文句の電話を入れてくるようになった。
こうなるともう、私が何やってもすべてに文句。すべてが気に入らない。何を話しても逆ギレされる。
当然、お呼び出しして校長らも交えて行った、「A君を特別支援学級に……」な話し合いは、
火に油を注ぐ結果にしかならなかった。校長室の机ぶっ叩いて
「ウチの子を障〇扱いしやがって!!教育委員会に訴える!!!!!!」と大絶叫。
ホントに訴えたらしいが、なんかうまくいかなかったらしく、ますます勝手にヒートアップ。
ぎゃーぎゃー喚かれたあの時期は本当に修羅場だったけれど、子どもたちはみんな(情けない担任なのに)
慕ってくれたし、他の保護者の皆様も色々と同情したり力になったりしてくれたので、何とかかんとかやっていた。

そして、ついに大事件が起こる。

436: 名無しの心子知らず 2015/05/30(土) 20:05:52.65 ID:LPeqxz7Ep
その日私は健康診断だったので、子どもが帰ったあと休みをもらって早めに学校を出た。
バス停まで歩いていると、学校からそう離れていない歩道を一人で歩くA君発見。私を発見すると飛んできた。
機嫌がいい時のA君は、暴れている時と別人のようにニコニコするし、愛想もいい。そのまま私の後をついてくる。
A君の家がバス停に近かったこともあり、途中までおしゃべりしながら一緒に歩き、十字路のところまで来た。

その時、遠くから車が走ってくるのが見えた。距離もあるし、あまり気にしてはいなかったのだが、
何となく嫌な予感がして「A君危ないからこっちおいで」と慌てて手を伸ばした。
ところがA君、何か気になるものでもあったのか、普通に車の進行方向へ飛び出した。
私絶叫。急ブレーキ。距離があるので止まるかと思いきや、蛇行して横向きに滑ってくる車。
この瞬間のことは、いまだにハッキリ思い出せないのだが、どうやら私は無我夢中で荷物をブン投げて
A君に駆け寄り、抱きかかえていたらしい。もうちょっとうまいやりようがあっただろうに、とにかく必死だった。
全身に激しい衝撃を受けて、なんだかものすごい大きな音がして、痛いな、と思ったら意識が消えた。

気が付いたら目の前で、両親、祖母、婚約中だった彼氏、彼氏の両親が大号泣していた。
病院だった。カレンダー見たら、1年近く経ってた。浦島太郎の気持ちが分かった瞬間だった。

A君、Aママ問題は、この1年近くの間にスッカリ片付いていた。なかなかの目玉ドコー&修羅場エピソードと共に。
肝心な部分を私は意識不明で過ごしたので、以下は、当時一緒に1年の担任をしていた上記婚約中の彼氏からの話。

437: 名無しの心子知らず 2015/05/30(土) 20:06:15.21 ID:LPeqxz7Ep
横滑りした車が直撃した私は、大怪我で意識不明。
抱きかかえたA君は、私が文字通り肉襦袢になったおかげで奇跡的に打撲と擦り傷ですんだとか。
ところが、これにAママが怒り狂った。積もり積もった私への恨みが大爆発、ないことないことを言いふらし、
学校に怒鳴り込んで「子どもをひき頃そうとした殺〇教師!!!」と連日大暴れしたそうだ。
教師と子どもが巻き込まれた事故ってことで、当時、地元では結構騒がれてしまった。新聞にもそこそこ載った。
なので、学校は早急に保護者向けの説明会を開いた。1年保護者のみならず、相当な人数が集まった。
予想通りというかなんというか、校長の粛々とした説明を遮って、Aママが絶叫。

「学校ぐるみで殺〇者をかばうのか!!Aは担任に頃されかけた!!人間のすることじゃない!!人〇し!!!!!」

でも、会場はシラーっとしていたらしい。そりゃそうだ。
私とA君をはねた車の運転手(ある意味一番の被害者)は、駆け付けた警察に
「飛び出した子をこの人がかばった」ことを証言しているし、警察からもお墨付きを得ている。新聞にも載っている。
校長も毅然として「担任は身をていして子どもを守った」と応答してくれて、Aママ発狂。
「ありえねえええええええええええ!!!!」だかなんだか叫び、バッグ振り回して周囲の保護者をなぎ倒す。
取り押さえにかかった男性教諭めがけて、パイプ椅子投げる。暴れる。ぶん回す。体育館中が大パニック。
保護者を蹴倒して校長につかみかかろうとしたところで、やっとガタイのいい教師陣に押さえつけられ、
それでも泡を吹きながら警察が来るまで延々学校を罵倒していたらしい。
どこか違う世界を見ているやばい目だった、とは、取り押さえてひっかかれまくった彼氏の言葉。

438: 名無しの心子知らず 2015/05/30(土) 20:07:18.90 ID:LPeqxz7Ep
他にもいろいろと非常識な振る舞いを保護者、学校、地域とやらかしまくって彼女は何度も警察のお世話に。
八方ふさがりとなったAママ。最終的に私が入院している病院に殴り込みをかけた。

意識不明になってから、私の病室にはクラスの子たちや保護者からたくさん手紙や見舞品が来ていたので、
どの病院に入院しているかなんて、すぐにわかったんだろう。
けれど、用心深い両親と彼氏の考えにより、病院にはあらかじめAママの人相を要注意人物と伝え、
さらに肉親以外は面会謝絶にするよう頼んでいた。せっかく来てくれた子どもたちには申し訳なかったけど。
なので病院に来たはいいが、受付でストップをかけられたAママ。
受付嬢の制止を振り切って発狂、片っ端から病室に飛び込んでは寝ている人の布団をはがし、

「あの女はどこだぁぁあああああああ!!!!!」

とバッグを振り回しながら、無関係の病人に暴行を加えての大立ち回りをやらかしたそうだ。もちろん現行犯タイーホ。
返す返すも完全にとばっちりでしかない居合わせた方々に申し訳ない……。
あまりに非常識な振る舞い&病人に怪我させた&振り回したバッグとは別のバッグから刃物複数出てきたのが
決定打となり、塀の向こう……かと思いきや、どうも一生出てこれない病院の方にいったようだ。

こうしてAママがいなくなって、学校と地域にはやっと平和が訪れたらしい。
ちなみにA君だが、Aママがボッシーだったために遠い親戚に引き取られて、私の意識が戻った時にはもう転校済み。
あんな別れ方をするなんて……とずっと気になっていたのだが、本日、そのA君から近況を知らせるハガキが届いて、
それなりにちゃんと生きているんだということが分かり、なんだかやっと自分の中でこの事件の気持ちの整理がついたので、記念カキコ。

引用元: ・【セコキチママ】発見!キチガイママ その59【泥キチママ】




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