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※記事が公開され次第リンクがつながります
※現在進行形の話のため、追加され次第更新していきます。



664: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)18:58:43 ID:FwE(主)
歩いて寮まで帰ると部屋の中はすでに真っ暗だった。
ケイはもう寝てしまってるらしい。
シャワーを浴びないと中華のにおいが残るかな。
でもこのままベッドに埋もれてしまいたい。

 



665: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)19:02:50 ID:FwE(主)
「よう、遅かったな」

ベッドからケイの声だけがする。他は微動だにしない、どうしたんだ?

「まあいろいろやってたからね」
「……いろいろって何だよ?」

ん?何か勘違いしてないかこいつ?別に朝帰りしたわけでもあるまいに。

666: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)19:10:06 ID:FwE(主)
「トーフル対策を過去問3回分みっちり勉強してきたんだよ」
「は?デートにいったんじゃなかったのか?」

はいはい、僕もそうだと思ってましたよ。そーうだったらいいのになー。

「今日あった事は明日説明するからもう寝かしてくれ」
「いや、そのまえにシャワー浴びてこいよ。おまえからうまそうなにおいがして、これじゃ眠れない」

668: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)19:13:48 ID:FwE(主)
う~ん、ケイにおばちゃんの店を紹介したら気に入ってくれるだろうか?
それともおぼっちゃまのグルメな舌にはあわないだろうか。

どちらにせよ、もうしばらくは僕と真由子さんの秘密の店にしておこう。

669: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)19:16:51 ID:FwE(主)
翌朝起きるとここの所感じていた疲れがスッキリ取れていた。
充足感に包まれて熟睡したのが良かったのだろうか。
それとも夕べ食べたニンニクとショウガが効いているのだろうか。

670: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)19:21:22 ID:FwE(主)
僕より先に起きていたケイに昨日あった事を説明すると、
ディナーがどうの、予約がどうのとつぶやきだした。
さっそくニコラとの2人きりの晩ご飯デートでも想像しているのだろうか。
しかし僕にも晩ご飯をおごってもらう約束を忘れてもらっちゃ困る。

「忘れてねーよ。おまえこそちゃんと先輩をデートに誘えたのか?」

あ、すっかり忘れてた!

671: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)19:29:03 ID:FwE(主)
表情に出ていたのかケイがためいきをつく。

「シュウたちと3人で出かけるけどニコラも一緒に来ないか?
 って誘おうと思ってたのに、これじゃあ使えないじゃないか!」
「僕を言い訳に使うなよ!そもそもこのデートはケイが言い出した物だったろ?」
「え?そうだっけ?」

うん、たぶんそう。気にするな。

672: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)19:35:44 ID:FwE(主)
「僕は今日真由子さんに
 『ケイたちと3人でまたボストンいこうと思ってるけど一緒にどうですか』
 って誘おうと思う。ケイも同じように誘えばいい」
「もし断られたらどうするんだ?2人とも断られるならともかく、
 男2人女1人なんて嫌だぜ?」
「そうならないようお互いに頑張るんだよ。応援してるぞ、ケイ」
「そうか……。おまえも頑張れよ、シュウ」

僕がまず頑張らなきゃいけないのはトーフルなんですけどね!

673: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)19:39:51 ID:FwE(主)
トーフルの手応えは過去最高の物だった。あ、これ真由子さんが教えてくれたやつだ!
などと楽しんでいたら、あっという間に終わってしまった。
これが真由子さんの言っていた歯車が噛む感触なのだろうか。

テストを受け終わってカフェテリアに行くとすでに真由子さんが座っていた。
自分から隣りに座るのは緊張するけど、なんとかデートに誘わなくちゃ!

674: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)19:43:34 ID:FwE(主)
「ここいいですか?」
「あ、シュウスケおつかれ。どうだった?」
「ばっちりですよ!教えてもらった成果が出ました」
「それはよかった!」

ああ、この笑顔が見られれば今までのくろうなんてヘでもないね。

「そういえば今日はなんだか肌のツヤがいいね」
「なんか朝から絶好調なんですよ」
「おばちゃんの料理が効いたのかもね。また今度いっしょにいこっか?」

ぐは!こっちが先に誘われてしまった。

675: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)19:49:19 ID:FwE(主)
「それなんですけどね、この前のメンバーでまたどこか行かないかって話になってるんですよ」
「この前のメンバーってケイとニコラ?」
「はい。僕としてはぜひ先輩にも来てもらいたいんですけどいかがですか?」
「大丈夫だよ。7月の終わりまでは私も暇だし」

よし!あとはケイ、おまえ次第だ!

「8月からは忙しいんですか?」
「忙しいというか、日本に帰ってる友達がこっちに戻ってくるから」

なるほど。先輩の日本人友達か。僕にとってのケイみたいなものか。
あ、でもケイはよその大学行っちゃうし、僕に日本人の友達はできるだろうか?

676: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)19:52:19 ID:FwE(主)
「そっか、シュウには同期の日本人が誰もいないのか……」
「まぁ、その方が英語の勉強になっていいですよ」
「そうね。でもやっぱり日本人同士でしかわからないことってあるから
 困ったことがあったら先輩の私に何でも言っていいからね!」

……天使だ!

677: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)19:58:49 ID:FwE(主)
結局ケイもニコラとデートの約束を取り付け、ダブルデートを敢行することになった。
前回は結局仲良く汗を流しただけに終わったので、今回こそはいいムードを演出したい!
とケイが意気込んでいる。今回のデートプランはケイに全て任せてあるのだ。

「まあ任せろって。女の子と付き合った事は無くても、その手の情報はバッチリ押さえてあるからさ!」

信用できる要素はこれっぽっちもないけれど、僕はあの人と一緒にいられるならどこだってかまわないからどうでもいいや。

685: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)22:52:16 ID:elq
続きはまだかしら?

686: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)22:53:06 ID:JOk
(=゚ω゚)ノおはろー

687: 名無しさん@おーぷん 2015/12/11(金)22:53:57 ID:elq
>>686
おっちゃん、おはろー

739: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)14:42:01 ID:rn8(主)
それでは今日もまったり書いていきます
スレが見にくい場合はIDの横の×ボタンを押すと見やすくなるよ

740: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)14:46:59 ID:rn8(主)
>>677の続きです)

ケイがデート先に選んだのはボストンの港周辺だった。
やつはこの日のために何度もここへ足を運んだらしい。
そのおかげか今日のケイはニコラの前でも余裕の笑みを浮かべて
コロンブスがどうの、ボストン茶会事件がどうのと解説している。

しかしそれは僕が貸してあげたボストンの観光案内まんまじゃないか?

741: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)14:48:51 ID:BrQ
リアルタイム!やったぜ。まったり読みまーすwktk

742: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)14:52:37 ID:rn8(主)
「今日はこれからボストンハーバークルーズだよ」
「船に乗れるの!?」

ケイの一言にニコラのテンションが急にあがった。
いつもよりさらに目を輝かせ、ケイにキラキラ光線を送っている。

「ニコラ前に海が好きだって言ってただろ?
 だから今日は海をテーマにしたコースを用意してみたよ」
「ありがとうケイ!」

745: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)15:02:08 ID:rn8(主)
ケイは事前予約していたのか全員分のチケットをさりげなく取り出し船へと向かっていく。
すると真由子さんがケイに聞こえないように僕に耳打ちしてきた。近い!

「ねえ、シュウスケ。私たちお金払わなくてもいいのかな?」
「多分大丈夫だと思いますよ。
 ここでお金の話を持ち出したらその方が野暮かもしれません」
「でもなんか申し訳ないなぁ」
「そう思うならケイとニコラをいい雰囲気に持っていってあげましょう」
「あ、ケイってやっぱり?」
「はい」

こうして僕と真由子さんの『ケイ&ニコラくっつけ作戦』が始まった。

746: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)15:08:17 ID:rn8(主)
海の上の空気はとても清々しい。森の空気とは全く別の気持ちよさだ。
深呼吸すると潮風が体の中に満ち、まるで自分が海や風の一部になったような気がする。

船上からボストンの街並を見れば、船にはじける波が宝石のように輝き景色を縁取っている。
ああ、なんて素敵なデートスポットだろう。
僕ではこういう所でデートしようという発想がまず出てこない。

747: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)15:12:18 ID:rn8(主)
4人で景色を眺めていたらケイとニコラがそれぞれの国の英語なまりについて盛り上がりだした。

「イタリアの英語は母音をはっきり発音するよね。日本人としてはそっちのほうがわかりやすいな」
「ありがとう。日本人は言葉に抑揚が少ないよね。もっと大袈裟にやらないと!」
「たしかにニコラはいつも元気だよな。見てるこっちまで……」

トントンと僕の肩をつつく人がいる。景色から視線をはずし真由子さんを見ると
『2人きりにしてあげよう』と目だけで語っていた。

748: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)15:17:51 ID:rn8(主)
さりげなく船内に入ると、少し間を置いて真由子さんもやってきた。

「あの2人いい感じだね!」
「そうですね」

そういって小窓から2人をこっそり覗いて、いや見守っていると、
ドリンクのサービスが始まった。

「アルコール飲めないので結構です」
「皆さん未成年ですよね、伺っております。
 こちらはアルコールなしのカクテルでございます」

こんなサービスがあるなんて、ケイはいったいどんなプランを頼んだんだろう。
隣りで真由子さんも同じ事を思っているのか口があんぐり開いている。
せっかくの美人が台無しですよー!

749: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)15:27:46 ID:rn8(主)
グラスを空にする頃ランチのサービスが始まった。

「あ、僕2人を呼んできますね」
「いい雰囲気だったらそのまま戻ってくるんだよ」
「了解です」

2人を応援するという名目で、こちらの雰囲気が良くなってる気がする。
こりゃケイには足を向けて寝られないなぁ。
まあ実際ベッドは平行に並んでるから物理的に向かないけれど。

そんなことを思いながら甲板に出ると、ニコラが涙を浮かべていた。

750: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)15:35:36 ID:rn8(主)
ケイはどうしたらいいのか分からない様子でポケットに手をつっこんだまま固まっている。
僕が手を振るとこちらに気付き『たすけてくれ』と目で語ってきたので助け舟を出す事にした。

「ニコラ大丈夫?ケイになんかされたの?」
「おい!」

おまえがニコラに何かしたとは思ってないよ。でもこう訊けばさ

「ううん、ケイは悪くないよ」

って言ってもらえるだろ。ほら、おまえもそれ聞いて安心した顔をしない!

751: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)15:39:57 ID:rn8(主)
「海を見てたら、イタリアの家族の事を思い出しちゃって……」
「ホームシックにかかっちゃった?」

僕にとって故郷を思い出すきっかけが中華料理屋のおばちゃんの優しさだったように、
ニコラにとってのそれがこのきれいな海だったのだろう。

「うん、そうかも。ごめんねケイ、せっかく連れてきてもらったのに」
「気にしないで。ほら、これで涙を拭いて」

どうやらポケットに手をつっこんでいたのはハンカチを取り出す瞬間を伺っていたらしい。
おまえはどこまで紳士なんだ。僕なんてハンカチすら持ってきてないのに。

752: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)15:59:03 ID:rn8(主)
「ああ、私に留学なんて無理だったのかなぁ」

なんだかニコラが暗黒面へ落ち込もうとしている。出番だぞ、ケイ!

「そんなこと言うなよニコラ。君なら大丈夫だ」
「ホントにそうもう?」
「もちろん。それに……もし君がイタリアに帰ると……その、悲しむ男がいる」
「……でも、その人とは3ヶ月だけしかいっしょにいれないんでしょ?」
「っ……」

754: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)16:04:35 ID:rn8(主)
なぜそこで黙っちゃうんだよケイ!
こんな雰囲気のままデートだなんて僕は嫌だぞ。

「まあ寂しくなったらいつでもあえるさ。
 ニコラもケイも僕も、みんなマサチューセッツにいるんだからね」
「そっか、……そうだよね」
「いつでも電話してくれ。すぐに会いに行くから!」
「じゃあ……電話番号教えてくれる?」

好きな子のアドレスがゲットできてよかったな、ケイ。
これで乗船チケット代くらいの働きはできたかな?

755: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)16:08:23 ID:rn8(主)
「もうランチ始まってるから、それおわったらすぐ来いよ~」

そう言い残して船内に入ると、真由子さんが様々な
料理を盛りつけた皿を2人分持ってきてくれた。

「もうおなかぺこぺこ!早く食べよ」

もちろんですともマイゴッデス!

756: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)16:10:53 ID:rn8(主)
真由子さんが盛りつけてくれた分を食べ終わる頃、ケイとニコラが船内にやってきた。
すかさずドリンクのサービスをする給仕にプロ魂を感じる。
2人で仲良くカンパイしてるところを見ると、ホームシックはすっかりなりを潜めたらしい

757: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)16:14:19 ID:rn8(主)
4人であれがおいしい、これは苦手などと言っていたら、
弦楽器を持ったダンディーなおじさまたちが生演奏を始めてくれた。
どうやらボストンにゆかりのある人の曲らしい。
参加していたアメリカ人が陽気に口ずさんでいる。

何曲か演奏をしたあと、楽団のおじさんが歌っていない僕たちに気付いた。

759: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)16:17:17 ID:rn8(主)
「君たちは観光かい?どこからきたの?」

日本とイタリアだということを伝えたら「スキヤキソングを歌えるか?」
と言われたが誰もそんな曲は聴いた事がない。
「こんな曲なんだけど……」とおじさんがヴァイオリンで引き出した曲は
『上を向いて歩こう』だった。

761: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)16:23:22 ID:rn8(主)
つられて僕が歌いだすと楽団もついてきてくれる。
なんだこの豪華なカラオケは!いや、カラオケの語源は「からのオーケストラ」だっけ。
じゃあこれはフルオケか!?とにかく楽団をバックに独唱するのはとんでもなく気持ちいい!
まるでサラマンカホールの大舞台で歌っているようだ。

762: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)16:28:23 ID:rn8(主)
最後にはアメリカ人もダバダと口ずさみだし、曲が終わると船上にどっと拍手がわき起こった。

「シュウ、おまえなんでそんなに歌えるんだよ?」
「子供のころから合唱団に所属してたからね。
 上を向いて歩こうならアルトパートも歌えるよ」

その光景を見てイタリア人の血が騒いだのか、ニコラがおじさんになにかリクエストしている。
楽団がさっと打ち合わせすると、陽気なカンツォーネが流れ出す。
晴天の海上で聴くのにふさわしい『オーソレミオ』だ。

763: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)16:32:09 ID:rn8(主)
この歌も結局最後にはアメリカ人と僕が入り乱れての大合唱となった。
ニコラの声に聴き惚れていたケイには少し申し訳ない。
しかしニコラの満面の笑みが見れたんだからチャラにしてくれよな。

773: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)20:06:49 ID:q7y
読んでるよ、のんびりガンバレ!

776: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)21:18:51 ID:rn8(主)
この前のダブルデートに出かけてからケイの様子がどうもおかしい。
いつもどこか上の空で、何をするにも精彩を欠き、ケイのファンたちからも
「いったいどうしちゃったの?」と心配されている。
中でも熱心なファンの一人であるホワイト教授は

「心配事があるなら何でも話しなさい。相談に乗るよ」

と優しくケイに語りかけていた。

777: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)21:23:08 ID:rn8(主)
「ケイは一体どうしちゃったの?この前とはまるで別人みたいね」

ニコラが9番の玉を落としながらケイの話を振ってきた。
ケイにプールのコツを学んだニコラの成長は凄まじく、今では僕が負け越す事の方が多い。

「ニコラの前でもぼーっとしてるの?」
「うん。前みたいに話してくれないし、目もあわせてくれない。」
「うわー、それは重症だな」

780: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)21:42:40 ID:rn8(主)
「私ケイに何か悪い事いっちゃったかな?」

うん、まあ、思い当たる節がないわけじゃない。
僕が考えるにケイはきっと、ニコラの
「3ヶ月だけしかいっしょにいれないんでしょ?」発言にショックを受けているんだと思う。
好きな人と3ヶ月、正確にはもうあと2ヶ月ちょっとしかいっしょにいられないという
現実を突きつけられ、愕然となってしまっているんじゃなかろうか。

784: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)21:51:00 ID:rn8(主)
「ニコラは何も悪くないさ。きっとお腹でも痛いんだろうよ、っと」

ブレイクショットで3つも玉を落とせた!僕もだいぶ上達したよね。
よし、この勢いのまま9番まで落としてやる!狙って……狙って……ここだ!

「何をやってらっしゃるの?」

うへぇ、リア様がいらっしゃった。

789: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)21:56:44 ID:rn8(主)
そういえばこの人も同じ寮に住んでるんだっけ。
生活リズムがあわないのか滅多に遭う事はないはずなのに。

僕のついた玉はへろへろ転がり、どの玉とぶつかる事もなかった。

「中院さんこそなにしてるの?みんなと観光にいってるはずじゃ?」

790: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)21:58:36 ID:MHE
>>787
日本かアメリカどっちで結婚したの?
うちは日本なんだけど

791: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)22:02:50 ID:MHE
>>787
あと奥さんの在留資格とるの大変じゃなかったですか?
出会いの経緯とか細かく書かなくてはいけなくて

792: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)22:04:48 ID:rn8(主)
>>790
アメリカだよ

>>791
必要書類はほとんど他人任せだったのでわかりません
ごめんね

796: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)22:12:29 ID:MHE
ちなみに私は妻を短期在留の資格で呼び出して短期滞在の間に結婚して
残留資格の変更手続きをしました

アメリカ人との結婚はどちらかで結婚の事実があればいいいから楽ですよね

ちなみに私も今月末アメリカで結婚式やるのですがアメリカの結婚式ってどんな感じなのでしょう?

798: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)22:15:43 ID:rn8(主)
>>796
それはおめでとうございます!
アメリカの結婚式はいくらお金をかけるかでグレードはぴんきりです。

アメリカでの結婚式はいずれこのスレで書くつもりなので、時間があればよんでみてください。
って、そのときには結婚式終わってるかww

802: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)22:29:54 ID:rn8(主)
>>789の続き)
「そんなに毎日出歩いているわけではありません。
 今日はたまってしまった洗濯物を洗おうと……
 じろじろ人の洗濯物を見ないでください!」

おっと失礼。なにやらレースやらリボンなど
かわいらしいものがいっぱいだったのでついつい見てしまいました。

「ランドリーはあちらです。どうぞごゆっくり」
「ご親切にありがとうございます!」

806: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)22:39:16 ID:rn8(主)
ゲームを続けようとしたら洗濯かごを持ったリア様が
ランドリーの手前にあるトイレに入っていってしまった。

あわてて呼びかけるとトイレから物凄い顔をしたリア様が出てきた。
大袈裟な身振り手振りでいかに怒っているのかをあらわしている。
この辺はしっかりアメリカナイズされているな。

「いくら私の事が気に入らないからってこの仕打ちはあんまりです!」

そうじゃないよー。僕が言ったのはもうひとつ奥の扉だよー。

808: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)22:44:14 ID:rn8(主)
「ごめん、そんなつもりじゃなくって」
「いつも私を見下して、そんなに楽しいですか!?」
「ええ!?見下してるのはむしろきみたちのグループでしょ?」

しまった。つい本音がぽろっと出てしまった。

「よ、よくもそんなことが言えますね!
 私もうあなたとは同じ空気を吸いたくありません!!」

そう言い残すとリアは憤慨して地上へとあがっていった。
まったく嵐が通っていったかのようだ。

809: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)22:51:25 ID:rn8(主)
「……さあ、続きを始めようか」
「ねえシュウ、あの人何を怒ってたの?日本語じゃわからないよ」

ニコラがそんなことを言うので、僕は中院リアとその取り巻きたちについて説明してあげた。
自分がいかにコケにされているかを語るのは辛いが、愚痴りだしたら止まらない。

「——っていうのが今の状態」

ニコラは僕の話を黙って最後まで聞いてくれた。いい子だなぁ。
ケイが惚れるのもわかるよ。

810: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)23:04:15 ID:rn8(主)
「たいへんだったんだね。私もあのグループには睨まれてるからよくわかるよ」
「でしょ?」
「でもね、私あの人だけは別だと思うよ」

へ?あの人って、リア様のこと?

「あの人ね、周りの人が私に冷たくしてる時いつも申し訳なさそうな顔してるんだ」
「本当に?そういうフリをしてるだけじゃない?」

811: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)23:08:14 ID:rn8(主)
そう言われちゃうとそこまでなんだけどさ……」
「ニコラだって初めてボストン行った時のあいつのわがままっぷり見ただろ?」
「あの時はたしかわがままを言ってる周りの人を注意してなかったっけ?」

あれ?僕の記憶が間違ってる?それとも本当に僕が色眼鏡で彼女の事を見ていたんだろうか。

812: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)23:13:32 ID:rn8(主)
「もしかしたらニコラの言う通りかもな……。これからはもう少し好意的に接してみるよ」
「うん。『友達を見つけた人は宝物を見つけたのと同じ』だからね」
「なにそれ?」
「イタリアのことわざだよ。宝物は多い方が良いよね」

813: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)23:22:08 ID:rn8(主)
それは僕にリア様と友達になれってことだろうか?さすがにそれは難しいよ。
仮にリア様が良い人だったとしても周りの取り巻きたちがそれを許してくれないって。

「ちょっと休憩」

そう言ってトイレに行くとリア様の洗濯かごがそのまま放置してあった。
これ、どうすればいいんだろう……

814: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)23:22:57 ID:rn8(主)
今日はここまでです。続きはまた明日!

See you soon, have a nice dream!

816: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)23:24:05 ID:AnB
おつかれ~
久々に進んで楽しかったー

818: 名無しさん@おーぷん 2015/12/13(日)23:59:50 ID:UpV
ニコラはいい子だね~
ほっこりするわ

832: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)19:09:07 ID:vgd(主)
「ニコラ、この洗濯物リアに届けてくれない?」

女子の洗濯物を男子が持っていったら変な誤解を与えかねない。
だからどうかニコラさん、お願いしますよ。

「何で私が?仲良くするいいチャンスだよ」
「僕は男だから女子エリアに入れないんだ」
「そんなルール無いでしょ?私の寮にも男の子よく遊びに来てるし」
「え、そうなの?」

ケイに教えてあげたら少しは喜ぶだろうか。早くしゃきっといつものケイに戻って欲しい。

「だからって、洗濯物はちゃっと……」
「男らしくないなー。私は帰るからちゃんと届けてあげてね!見送りは要らないから」

そう言い捨てるとニコラはウインクを決めて地上への階段を2段跳ばしで駆け抜けていった。

833: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)19:16:38 ID:vgd(主)
ニコラはああ言っていたが、やはり僕から渡すのは気まずいので、
真由子さんか寮母さんに頼んでみよう。

「真由子サーン?寮母さーん?誰かいませんかー?」

僕がスタッフルームで一人困っていると、トーフル対策で同じクラスの女の子が話しかけてきた。

「あら、どうかしたのシュウ?」
「女子エリアに用があるんだけど、寮母さんがいないんだ」
「だったら私が開けてあげようか?」
「そんなことしていいの!?」

たしかにこの子も同じ寮生だけど、それはあまりにも危機意識がないんじゃなかろうか?

「シュウなら問題起こさないでしょ?それとも問題を起こしにいく所なのかしら?」
「何もしないよ、約束する」

はあ、結局自分で行くしかないのか。

「オッケー。女子エリアにようこそ」

834: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)19:23:26 ID:vgd(主)
「あ、そうだ。君からリアにこの洗濯物渡してもらえない?」

うん、その方がきっと角が立たないだろう。

「え?何で私が?1回も話した事ないんだけど。同じ日本人同士で何を迷ってるの?」

そういうと彼女はリアの部屋がどこにあるかを教え、自分の部屋に行ってしまった。
危機感ゼロ。僕ってそんなに安全な男の子に見られてるんだろうか。

そんなことは、どうでもいい。とにかく早くこの布切れの山を渡して一刻も早くここを去ろう。
男子エリアと雰囲気が違ってなんかドキドキするんじゃい!

僕は意を決して部屋のドアをノックした。

835: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)19:28:43 ID:vgd(主)
「はい、今開けますね」

こちらが名乗る前に不用意にドアを開けるのは危険ですよ?

「やあ」
「何であなたがここにいるんですか!?」
「中院さん、洗濯物トイレに忘れてったから」
「な!?……早く入って!」

そう言うなりリアは洗濯かごごと僕を部屋の中に引きずりこもうとする。

「へ?ちょ、やめ……」
「早く部屋の中に入ってください!」

僕は強引に部屋の中へと連れ込まれてしまった。

836: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)19:35:22 ID:vgd(主)
「ど、どうして部屋の中に?」

最後に女の子の部屋に入ったのっていつだったろう。あれ?そもそも入った事あったっけ?

「部屋の前で男の子と言い争ってたら周りから何を言われるかわかりませんからね」
「いや、その男の子を部屋に連れ込んだ方が何言われるか」
「連れ込んだとか言わないでください!」
「……はい」

怖い。これが日本人留学生を統べる女王の風格か。

「それじゃあ、今から身体検査をさせてもらいます」
「はあ!?」

コイツはイッタイ何ヲ言ッテルンダ?

837: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)19:42:16 ID:vgd(主)
「先ほどあなたが私の……パ、下着を見る目が異常でした。
 盗んでないのならポケットの中を見せてください」
「盗んでるわけ無いじゃん!僕を侮辱してるの?」

勇気を出してここまで来たのにこの扱いは何だ!
悲しいの通り越して怒りが湧いてきたよ。

「いいから!ポケットの中の物を出しなさい!!」
「……はい」

僕の怒りよりもリア様の形相の方がよっぽどレベルが上だった。

「こんなに小銭をじゃらじゃらと……だらしないんじゃありません?」
「ほっといてください」

庶民にはそのコインが必要なんです。

「どうやら何も盗んではないようですね」

ふう、どうやらわかってもらえたようだ。ここで下着ドロの汚名を着せられたら
浪人どころか日本へ強制送還されかねない。

838: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)19:52:04 ID:vgd(主)
「盗んだかどうかなんて洗濯かご見れば一発なのにどうしてこんなことを?」
「うっ……」

気付いてなかったのか。まあ、大嫌いな奴が自分の洗濯物を持って部屋に訪れたんだから
パニックに陥っても仕方ないか。

「そもそも中院さんの忘れ物を届けにきただけの僕が、
 どうしてこんな犯罪者のような扱いを受けなきゃいけないんだ……」
「それは……」
「それにノックだけで相手も確認せずにドアを開けるなんて不用意すぎない?」
「だってここは女子エリアですし……」
「あと僕だったから何もしないけど、世の中には女子の部屋に招かれただけで
 体の関係を持とうとする奴がいるんだから、うかつにこんなことしちゃダメだって!」
「……心配してくれてるんですか?」
「僕は常識を教えてあげてるだけだよ」

839: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)20:03:39 ID:vgd(主)
怒りが勝ってついついまくしたててしまったが、
弱気になってるリア様をいじるのちょっと面白いかも。

「そもそもランドリーとトイレを間違えるってどういう事?
 まさかこの1ヶ月1度も使った事が無いとか言わないよね?
「……」
「……え?ほんとに使った事が無いの?」

強気な感じで押していこうと思ったら肩すかしを食らってしまった。
どうしたら1ヶ月もの間洗濯せずに過ごせるんだよ。

「私の洗濯物はルームメイトの高橋さんがいっしょに洗ってくれてましたから……」
「そんなことさせてたの?」
「させてたなんて人聞きの悪い事言わないでくれます?
 全部高橋さんがすすんでやってくれてたんです」

いや、それは無いだろ。僕がケイの洗濯も一緒にやってやるようなもんだろ?
あり得ない。考えただけで鳥肌が立つ。

「じゃあ何で今日は自分でやろうと思ったの?」
「そんなこと加納くんには関係ありません」
「そう?じゃあもう帰ってもいいよね」

多少もやもやも残るけど、まくしたてたら少しは気分が晴れたようだ。
もうこのまま帰らせてくれるよね?

「待ってください!」

840: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)20:12:26 ID:vgd(主)
「何?」
「洗濯機の使い方を教えてくれませんか?」


「まずは洗濯機のふたを開けて中に洗濯物を入れてって」

僕はリア様に洗濯機の使い方を教えてあげる事にした。
この女王様に上から目線で物が言えるのが楽しいからだなんて決して思ってない。

「わかりました」

そういってリア様はかごの中身を適当に洗濯機へとねじ込んでいく。

「あ、下着はネットにいれて」
「見ないでください!」

見ずにどうやって教えれば良いんだよ!

842: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)20:21:15 ID:vgd(主)
「ネットって何のことですか?」
「洗濯ネットって持ってない?」
「見た事もありません」
「ブラのホックが何かに引っかかったり、パンツのレースが取れたりしないように、
 そういうデリケートな物はネットにいれて洗濯するの」
「知りませんでした……。って、加納君、女性の下着に詳しすぎませんか?」
「僕は実家で家族の洗濯物を洗って干してたたんでたの。こんなの常識」

常識だよね?僕が家族のヒエラルキーで下位にいたからじゃないよね?

「そうなんですか……。いつもは高橋さんがやってくれますから……」
「じゃあ、今日は無しで。次に洗剤をこの箱に入れるんだけど……洗剤は?」
「どうしましょう、持ってません!」

まさかここまでわかってなかったとは!これは呆れるを通り越して面白いね!

「高橋サンが持ってるはずでしょ?部屋を探してきたら?」
「勝手に人の荷物を漁るなんてできるわけないでしょう!?」
「そんなところは常識的なんだね」
「私は極めて常識的です!」

お金持ちの国の常識ね。

「じゃあ僕の洗剤貸してあげるから、ちょっとここで待ってて」

844: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)20:34:02 ID:vgd(主)
部屋に帰ると真っ暗な部屋の中でケイがベッドにうつぶせで倒れていた。

「おい、ケイ……生きてる?」

ベッドと顔の接している場所からケイのうめき声が聞こえてくる。生存確認。

「スーツのまま寝るとシワになっちゃうぞ、おまえが教えてくれたことだろう?」
「そうか……脱がないと……」

そういってケイはもぞもぞと芋虫のように動き出した。
どうやらスーツへのこだわりだけが奴を動かしてるらしい。

「僕は洗濯しにいってるからな。脱いだスーツはちゃんとハンガーにかけとけよ」
「オッケー……」

ああ、こんなケイの姿をファンの女子全員に見せてやりたいと思った僕に天罰が当たりませんように。

846: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)20:44:10 ID:vgd(主)
液体洗剤を持って地下に戻ると、ランドリーからリア様がこっちをこっそり伺っていた。
僕だとわかってほっとため息をついている。ちょっとかわいいじゃねえか。

「じゃあこの液体洗剤をそこに入れて」
「わかりました」

液体洗剤を受け取ったリアは、キャップをはずすとおもむろに容器を傾けようとした!

「ストップ!」
「何ですか突然?」
「何で量りもせずに入れようとしてるの!?」

洗剤が残りわずかで助かった。これが満タンだったらどうなってたことやら。

「しかし量りなんてどこにも……」
「その左手に持ってる物は何?」
「あ、キャップが量りになってるんですね、画期的!」

そうですか、キャップのメモリに驚きますか。
僕はあなたの生態に驚きが隠せません。

847: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)20:45:12 ID:9dJ
なんかリアさん 可愛くなってきたぞw

850: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)20:54:08 ID:vgd(主)
「それじゃあふたを閉めて、この溝にクォーターいれて」
「クォーター?何ですそれ?」
「25セント、知らない?」
「現金は持ち歩きませんから」

そのセリフ、いつか言ってみたいフレーズランキングトップ50にはいるかも。

「その現金がないと洗濯はできないんだけどね」
「この学校ではこのIDさえあればなんでもできるんじゃありませんでしたっけ?」
「洗濯機だけは別。今日は僕のクォーター貸してあげるよ」
「ありがとうございます」

そういえばリア様ちゃんとお礼は言えるんだよな。
こういう人たちはお礼何て言えないもんだと思ってた。

「この5つの溝全部にいれて」
「あ、さっきのコイン……このためにたくさん持ってたんですね」
「そうだよ。ちなみに乾燥機にも必要だから」
「……すいません」
「あ、別に怒ってないよ、大丈夫」

教えてるうちに怒りは消え、いつの間にか純粋にお嬢様の反応を楽しんでいた。

851: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)22:35:09 ID:vgd(主)
「さあ、あとは洗い終わるのを待って、中の物を乾燥機に移して
 クォーターを入れれば動き出すから」
「はい……」
「たぶん1時間もあれば乾くと思うから1ドル分……念のため1ドル50セント渡しておくね」
「値段で何か変わるんですか?」
「乾燥機は25セントで15分動くから、もし1時間経っても
 乾ききってないようなら、もう50セントいれてみて」
「なるほど」

852: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)22:42:07 ID:vgd(主)
乾燥機の説明を目を輝かせながら聞いてくれるなんて、
家電量販店の兄ちゃんはいつもこんな気持ちを味わっているんだろうか。

「あと僕は柔軟剤持ってなくてさ。女の子の服なんだからホントはふわふわに仕上げたいんだけど、ごめんね」
「いえ、加納君が謝る事では……」

うん、これで説明すべき事は全部説明したな。

「それじゃあ後はがんばってね」
「え?ちょっと!」
「どうしたの?」
「……洗濯が終わるまで私はどうすれば良いんですか?」

そんな、時間のつぶし方まで僕に訊かれても。
プールはたぶんやらないだろうし……

「どうすればって……談話室でテレビでも見てたら?」
「こんな所で一人でですか?」

はあ、わかりました。こうなったら最後まで付き合いますよお嬢様。

853: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)22:55:03 ID:vgd(主)
「すいません、何から何まで教えてもらって……」

談話室のソファーに離れて座ると、リア様の方から謝ってきた。
ふだんのイメージが女王様な分こんな姿を見るとどう接すればいいかわからなくなる。

「……まあ、乗りかかった船だしね」
「ありがとうございます」

そう言ったきり黙り込むリア様。こんな沈黙僕には耐えられそうにないんですけど。
お願いリア様何か喋って。ああ、なんでこういうときに限って取り巻きがいないんだ?
あ、そうだ!

「そういえば今日高橋さんはどうしたの?いつも一緒にいるのに」
「あの子とは……ケンカをしました」
「ケンカ?いったいどうして?あんなに仲がよかったじゃん」
「高橋さんは……私の友達でもなんでもありません!」

うへぇ、今度は地雷を踏んじゃった?

854: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)23:01:02 ID:vgd(主)
「あの子はうちの会社の社員の娘で、私のお世話役としてお父様がよこした人です」

おお、リアルお父様発言!うちの親父をお父様って呼んだらどんな顔をするだろう。

「あの、ちゃんと聴いてます?」
「もちろん。お父さ、んが世話係によこしたって、それ本当?」

855: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)23:05:35 ID:vgd(主)
「ええ。そもそも私は中院家から独り立ちするためにアメリカ留学を決意しましたのに、
 いつも私の身の回りの事はあの子がやってしまって……。
 だから『もう私に関わらないでください』と怒鳴って、一人で寮に戻ってきたんです」
「え、それで怒るのってなんかおかしくない?」
「おかしくなんかありません!私はせっかく独り立ちしようと頑張っているのに、
 これじゃあいつまでたっても成長できません。」

言ってる事は一応筋が通ってるのかな。でも何だろう、この気持ち悪い感じ。
リア様ひょっとして嘘ついてます?

856: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)23:12:57 ID:vgd(主)
「んーと、なんで中院さんはそこまで独り立ちしたいの?」

そうだよ。そもそもそんなに恵まれてて独り立ちしたいなんて考えるだろうか。
僕だったら環境に甘えきって自堕落なニート生活を送るに違いない!

「私は……大学を卒業したらお父様の決めた人と結婚しなくちゃいけないんです」
「え、まじで!?このグローバル社会にそんな時代錯誤な……」
「やっぱり加納くんはそう思うんですね。でもこれが我が家での“常識”なんです」

日本の常識は他国の非常識なんて言うけど、同じ日本人の間でも同じことが起こるんだね。

「その常識から抜け出して、好きな人と結婚するためには、私がひとりで生きていけるようにならないといけないんです」

857: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)23:16:47 ID:vgd(主)
そうか、リア様はそんな事情を抱えていたのか。それにしてもケイのことがそんなに好きだったなんてびっくりだよ。

「そんなにケイの事が好きなんだね」
「は?何を言ってるんです?私まだ心に決めた人はいませんよ?」

あれ?

858: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)23:25:40 ID:vgd(主)
「なんとなく中院さんはケイのこと好きだと思ってたんだけど」
「たしかにあの方は魅力的な方ですね。私の友人たちも憧れてます。
 でも私の恋はこれからです!」

その言い方だとなんだかここで終わっちゃいそうだけどね。

「そうなんだ。それで自立して、職に就いて、恋人を見つける?」
「そういうことです」
「それならさ、高橋さんに家事を教えてもらえば良いんじゃない?」

そうだ、僕が引っかかったのはここだ。あんなに仲がよさそうにみえたから
怒るんじゃなくて頼めば万事解決したんじゃないか?

「そんなことして……そんなことして、もし断られたら私はどうすれば良いんですか!?」

地雷二つ目!?

859: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)23:31:46 ID:vgd(主)
「私も何度も家事を教えてくれるよう頼んでみようと思いました!
 でももしそれで断られたら、私は……私は……」
「高橋さんの友達じゃなく、ただの雇い主の娘ってことになる?」
「……」

860: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)23:36:52 ID:vgd(主)
ただの考えすぎだと思うけどなぁ。
端から見てる限り高橋さんのリア様への献身ぶりは心の底から喜んでやってるように見える。
僕の視線からリア様をガードするときなんてものすごいドヤ顔でこっちを見てくるからね。

僕たちは沈黙に耐えきれなくなりわけのわからないバラエティ番組を見だした。
このわざとらしい笑いでもないよりはだいぶマシ。

861: 名無しさん@おーぷん 2015/12/14(月)23:59:08 ID:vgd(主)
ランドリーのけたたましいモーター音がやんだので、洗濯機から乾燥機へと中身を移す。

「1枚1枚しわを伸ばして。じゃないと乾いたとき悲惨だから」
「わかりました。1枚1まい……」

そういってシャツやパンツを伸ばしているリア様の姿からはいつものカリスマは感じられない。
どこにでもいる普通の女の子だ。

「あとはここにクォーターを入れて……動きました!」
「おめでとう、これで洗濯はだいたいマスターできたね」
「ありがとうございます!とてもためになりました」

そう言うリア様の顔はとても充実しているように見える。

「やってみてどう?たいへんだった?」
「そうですね。わからない事だらけでしたし、1枚1枚手で伸ばさなければいけないなんて
 思いもしませんでした。」
「ほんとはこのあとたたんだりハンガーにかけたりしなきゃいけないんだけど……」
「ああ、そうでしたね」
「そんなめんどくさい事をいつも笑顔でやってくれてる高橋さんが、
 リアさんのこと大切に思ってないはずないじゃん」

僕の言ってる事を理解した瞬間、リア様は口を両手で押さえた。
何かこみ上げてくるものがあるのだろう。

「加納くん、私、その、ちょっと部屋に戻ってもいいでしょうか?」
「さっきタクシーが着く音が聞こえたからきっと戻ってきてるよ」
「ありがとうございます!このお礼はいずれ必ず!!」

そう言い残すとリア様は風のように階段を駆け上がっていった。

862: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)00:02:01 ID:Ehq(主)
今日はここまでです。

See you soon, have a nice dream...

864: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)00:29:52 ID:q58
おつかれさまでした。
やはり相手が日本人だと、会話や描写が多いですねw
留学生活への興味で読み始めたのですが、「アメリカでの日本人」
というかリア様への興味が湧いている今日この頃・・・ww

867: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)07:09:34 ID:4wk
前にドラッグにハマってボロボロになった日本人の女の子がいたって話があったけど…

世間知らずのリア様…まさか…?

鬱展開にならないといいけど。

872: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)19:27:51 ID:Ehq(主)
ドラッグの話よくおぼえてましたね
書こうかどうか迷ったんですが、あまり気持ちのいい話じゃないのでやめときます

ちなみにリア様じゃないから安心してくださいww

874: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)19:44:19 ID:Ehq(主)
>>861の続き

その後乾燥機が止まってもリア様は戻ってこなかった。
きっと僕の事など忘れて高橋さんと仲良くやっているのだろう。
よかったよかった。

しかしこのまま乾燥機に放置してたら洗濯物がシワになっちゃうぞ、大丈夫か?
かといって僕がたたむわけにはいかないし……

たたんでる途中で人が来たら下着ドロと間違えられて強制送還コースだもんな。
ここは放っておいて部屋に帰るか。

いや、せめて誰かくるまで見ていてあげよう。
女の子だったらそのままリア様に知らせてもらえば良いし、
男だったら……少し気をつけておけば問題なかろう。

875: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)19:50:27 ID:Ehq(主)
談話室のテレビをつけるとハリウッド映画がやっていたので見る事にした。
会話の授業で「テレビのフレーズを真似するのも良い」と言ってたのでさっそくやってみよう。

「シャット ザ ファック!サノヴァ ビ!」

俳優になりきって演じていたらいつの間にか後ろに高橋さんがいた。

876: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)19:57:35 ID:Ehq(主)
「あ……これは……」

恥ずかしい所を見られてしまったなぁ……。
高橋さんの僕を見る目がとても冷ややか。

「これは、その、会話の授業の一環で……」

言い訳をしようと思ったら、高橋さんは背中を向けてランドリーに向かっていった。
そうか、リア様の洗濯物を取りにきたんだね。

あ、ネット使ってないし、柔軟剤も使ってないうえ、もしかしたらシワになってるかもしれない。
違うんだよ高橋さん。その家事力は本来の僕の物じゃないんだ!

しかし言い訳した所で信じてもらえないだろうし、そもそも話を聞いてもらえるはずも無い。

僕は高橋さんが洗濯物を取り込んでる間にこっそり部屋へと帰る事にした。

877: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)20:16:44 ID:Ehq(主)
男子エリアに帰るとケイがシャツ、パンツ、靴下のみを身につけて、
ドアの前で体育座りをしていた。

「おい、ケイ……そんなところで何やってんだ?」
「シュウ、遅いよ。おまえこそ何やってたんだよ」

うわぁ、すっかり弱り切っている。一体何があったんだよ。

「僕は洗濯してくるって言っただろ?」
「あれ……そうだっけ?」
「とりあえず中に入ろうぜ」

手をかしてケイを立たせるが、腕についた体操座りの後がなまなましい。

「すまん、シュウ、鍵開けてくれないか?」
「おまえの鍵はどうしたんだよ」
「スーツのポケットに入れたままハンガーにかけて……
 トイレから帰ったら入れなくなってた」

全く何をやってるんだか。人って恋をするとこんなに腑抜けになるものなの?

「ロックアウトってやつだな。寮母さんに言えば初回は無料で開けてもらえるはずだろ?」
「こんなかっこうで女性の前に出られるかよ」

どうやらまだ羞恥心は残っているらしい。

「だからって僕をずっと待つなんて、根性があるんだか無いんだか……」

878: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)20:33:22 ID:Ehq(主)
ケイをベッドに座らせると、力が入らないのかそのままグデンと横になってしまった。

「日に日に弱っていくな。そんなにニコラと一緒にいられなくなるのが辛い?」
「なぜそのことを!?」
「見てればわかるよ」

実際耳をすますとたまに「ニコラァ……」ってつぶやきが聞こえてくるし。

「好きな子と離ればなれになってしまうのがこんなに辛いだなんて思いもしなかったよ」
「だからって今から落ち込まなくてもいいじゃないか。
 ニコラも悲しがってたぞ。ケイが目もあわせてくれないって」
「それは、見たら余計に寂しくなるから……」

重傷ですな。手のつけようがありません。
僕は見えない匙を放り投げた。
まだ2ヶ月もあるんだ。いずれ時が解決してくれるだろう。

879: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)20:46:21 ID:Ehq(主)
6月末、トーフルの結果発表の日が来た。
SATと違って皆の前で発表するような事はなく、一人一人に結果の書かれた紙が渡される。
まあ、そのリアクションから誰が合格したかは丸わかりなんだけど。

今回の合格者はケイをのぞけば僕とリア様だった。
「これで桜井君と同じ大学に通えますね」

周りの取り巻きがキャアと桃色の悲鳴をあげる。
そうか、リア様がケイの事好きだと勘違いしてたのは、取り巻きたちが2人の仲をはやし立てていたからか。

880: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)20:52:13 ID:Ehq(主)
一方のケイはと言えば、未だ元気を取り戻していない。
焦点のあってない目で虚空を見つめてる。
こんなのでもファンには素敵に映るのか「物憂げな表情」がどうのとひそひそ話をしている。

「桜井君、聞いてますか?私も、同じ学校に、受かりましたよ!」

そのセリフを聞いた瞬間、ケイがものすごい勢いでたちあがった!
そして椅子と一体型の机に脚を取られてそのまま後ろにすっころんだ!!

882: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)21:01:50 ID:Ehq(主)
「おい、大丈夫かケイ!?」
「そうか……同じ大学に……」
「私何か変なこと言ってしまいましたか?」
「いや、大丈夫……。ありがとう、中院さん!」

頭でも打ったのか、以前のケイが戻ってきた!

884: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)21:28:49 ID:Ehq(主)
合格発表の後はカフェテリアのテラスでバーベキューパーティーをすることになった。
合格した人にはお祝いを、合格しなかった人には栄養をといった具合である。

カフェテリアへの道すがら、僕は颯爽と歩くケイに追いついた。

「どうしたんだよケイ、突然元気になっちゃって」
「中院さんのおかげで、今俺がすべき事がわかったんだよ」

ああ、そうか。ケイは愛を捨て夢に生きる道を選んだんだな……。

885: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)21:36:56 ID:Ehq(主)
僕はその決断を決して非難したりしないよ。
おまえ自身で決めたんだから最後までその生き方を貫き通せよな!

「頑張れよ、ケイ!」
「ああ、頑張ってニコラと同じ大学に合格してみせる!」

……はぁ!?

886: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)21:44:04 ID:Ehq(主)
ニコラの志望する大学はかなりのトーフルスコアを要する所だった。いわゆる難関大学である。
ニコラはあと一歩の所で受からずにいるが、ケイの現在のスコアじゃとても合格できそうにない。

「ケイ、いくら何でもそれは無理だろ」
「無理なもんか。実際前よりトーフルスコアは伸びてるだろ?」

伸びてると言っても微々たる物だ。
合格点まで100段ある階段の1段目にいたのがやっと2段めにあがれたと言えばわかりやすいだろうか。

「だとしてもお前の夢はどうなる?飛行機を操縦できるようになりたいんだろ?
 ニコラの志望する大学に航空科はないぜ?」
「たしかにそれも考えたけど、どうせ学生の間の道楽だったんだ。
 夢と愛だったら俺は愛に生きるよ!」

うおぉ、こいつこんなに熱い男だったのか!

887: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)21:46:40 ID:Ehq(主)
「それにジェット機を操縦するのは難しいかもしれないけど、
セスナくらいなら長期休暇中に免許取れると思うし、
いずれニコラを乗せて空を飛んでみせるよ」

わかったよ。お、おまえ自身で決めたんだから、最後までその生き方を貫き通せよな……。

888: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)21:52:41 ID:Ehq(主)
バーベキューパーティーが始まるとケイはさっそくホワイト教授と何やら話しだした。
志望大学を変更した事でも伝えているのだろう。
7月から始まる新しいクラスでもトーフル対策を取る事を伝えたのだろうか
もっとケイに教えたがっていたホワイト教授は感極まってケイに抱きついていた。

889: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)21:56:58 ID:Ehq(主)
「やあシュウ。合格おめでとう」

そう話しかけてきたのはタイ出身のペッだった。

「ありがとう。もっとも僕はもっと高得点を出さなきゃいけないんだけどね」
「奨学金だっけ。大変だよな」
「まあ、勉強してお金が借りれるならそれにこした事は無いよ」

授業中は滅多にお喋りする機会がないからこういうパーティーはうれしい。
ひょっとしたら外国人の友達が増えるかも?

890: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)22:03:44 ID:Ehq(主)
「授業中は教授が怖くてなかなか喋れなかったんだけど、
 実は俺シュウと友達になりたかったんだよねー」

なんと!まともに話したのって初回の制汗シートの時くらいだよね?
僕の何が決め手だったの?

「どうして僕なんかと友達になりたいと思ったの?」
「だって日本人ならみんなJ-POP が歌えるんだろ?」

ん?こいつは何を言ってるんだ?

891: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)22:11:54 ID:Ehq(主)
「カトゥン、ミスターチルドレン、レモーロメン……日本の歌手はどれも至高だよ!」

やばい。流行の歌手は誰ひとりとして知らないぞ。
僕が知ってるのは合唱団で歌った曲と、姉ちゃんがカラオケで熱唱してた曲くらいだ!

「ペッは日本の歌手に詳しいんだね……」
「歌手だけじゃないよ!ドラマ、アニメ、バラエティー。日本の番組は大概知ってるよ」

うはっ、こいつ日本オタクか!

892: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)22:19:25 ID:Ehq(主)
「いま日本では何が流行ってるんだい?」

まずい。アメリカに来る前はずっと英語の勉強のしっぱなしで一切テレビを見ていなかった。
きっと君の方が日本の流行をとらえているよ。

「日本では……韓国のドラマが流行ってるよ」
「なんだよそれ!そんな物全く興味がないよ」

すまん、僕の最新のテレビ事情は母さんが見ていた韓流ドラマなんだ。

894: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)22:24:01 ID:Ehq(主)
「まあ、そんなことはどうでもいいよ」

どうでもいいんかい!せっかく記憶を総動員したっていうのに。

「正直俺は日本人の彼女が欲しいんだ。だからそれに協力してくれないか?」

なんだ、こいつは友達が欲しかったわけじゃなく、日本人の彼女が作りたかっただけなんだね。
ちょっとがっかり。

「協力って何をすれば良いのさ?」
「そうだな~。あの子とデートさせてくれよ」

そう言ってペッが指差したのは、よりにもよってリア様だった。

895: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)22:37:10 ID:Ehq(主)
「インポッシブル!」
「なんでさー。まさかシュウのガールフレンド?」
「違うけど、あの子は無理!格が違いすぎるよ」
「あーもういいよ。シュウには頼まないよ」

はあ。なんてこと言うんだよこいつ。
僕が紹介したなんてことになったら取り巻きから何をされるかわからない。

「じゃあ代わりに日本語教えてよ」

うん、それくらいなら問題ないよ。

「どんな日本語が良い?」
「アイラブユーってどういうの?」

まさかこれから告白する気!?

896: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)22:40:51 ID:Ehq(主)
「あ・い・し・て・る」
「アイシトル?」

おしい!

「あ・い・し・て・る」
「愛してる?」
「おー、パーフェクト!」

「愛してる」
「愛してる」

あ、日本人から変な目で見られてる気がする……。

898: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)22:45:10 ID:Ehq(主)
「それじゃあさっそくいってくるねー」
「ちょ、ぺっ!?」
「やあ、女の子たち。僕と一緒に食べようよ」

そう言ってペッは女子の群れに消えていった。

899: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)22:52:21 ID:Ehq(主)
今日はここまでです。明日は忘年会のためかけません。

See you again!

900: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)22:56:25 ID:p9A
シュウおつううう!

901: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)22:58:51 ID:xSB
>>896
つブレーキランプを5回点灯!

902: 名無しさん@おーぷん 2015/12/15(火)23:08:04 ID:j3A
>>901
(=゚ω゚)ノ点滅してくれw

909: 名無しさん@おーぷん 2015/12/17(木)00:29:28 ID:AY9(主)
あのあとバーベキューはつつがなく……終わらなかった。

何を思ったのかペッくんがカメラを取り出しリア様の写真を取り出したのだ。
取り巻きはなんとか止めさせたい様子だったのに、
なぜかリア様がノリノリだったので誰も口出しできず、
ペッくんだけが調子に乗っていく。

911: 名無しさん@おーぷん 2015/12/17(木)00:33:04 ID:AY9(主)
「それじゃあ次はこのソーセージを口に含んで……」
「こうですか?」
「おお!ワンダホー!じゃあ次は舐めてみよう」
「舐める?食べるではなくて?」

リア様気付いて、それセクハラだ!

912: 名無しさん@おーぷん 2015/12/17(木)00:35:45 ID:AY9(主)
なお、このあとリア様以外の女子集団にどこかへ連れて行かれたペッくんは、
もうバーベキューパーティーには戻ってこなかった。調子に乗りすぎちゃったね。

でも大学警察に引き渡されるよりはマシだと思うよ、うん。

913: 名無しさん@おーぷん 2015/12/17(木)00:52:21 ID:AY9(主)
See you soon, have a nice dream!

引用元: ・アメリカ人の友達ができた結果 アフター





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1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2016年01月27日 18:30 ID:kidanmatome

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