35: 素敵な旦那様 2006/07/13(木) 08:24:00
前にも書いたけど、妻は学生だった。 
違う学部の学生だったんで、実習のあとは音沙汰なしだったんだけれど、彼女が四年生の時に再会。 
学内プロジェクトで協力している研究室に配属されていた。 
学部は違うものの、研究内容が近いので、実際の研究指導は私がやることになった。 
相変わらずだった。 
手先は決して器用ではない。ただ、集中力はずば抜けている。 


なかなか難しい研究テーマを、当時助手だった私とアアデモナイコウデモナイといじくり回してた。
結局、四年生から修士を取るまで三年間。一日24時間のうち半分以上は彼女と一緒に過ごしてい
たんじゃないだろうか。
二人で書いた(といっても、ボスの名義も入ってるが)共著の論文は計4報。
若かったとはいえ、よくやった。
パーマネントのポストに就けたのは、ひとえにこの業績のおかげだと思う。

36: 素敵な旦那様 2006/07/13(木) 08:26:53
いつからお互いに意識し始めたか、今となってはきっかけを思い出すのは難しい。
ただ、ひとつだけは覚えている。
彼女が修士二年の正月。修論のまとめに手こずっていた彼女は、大晦日から研究室に泊まり込みで
がんばっていた。私は一人暮らしのアパートに帰って、せめてもの大掃除をして新年を迎えた。
あけて元旦、12時頃。玄関のチャイムの音で目を覚まして、ドアを開けたら彼女がいた。
「あけましておめでとーございます。あはは、ジャージだ」
そういう彼女だって、穴の開きかけたジーンズにおんぼろのダウンジャケットだった。
コンタクトはドライアイでつらいと、牛乳瓶底眼鏡だった。
美人だなあと思った。たぶん、寝ぼけてたんだと思う。
いまでもよく、美人だなあと思うので、まだ寝ぼけたまんまなのかもしれないが。



引用元: ・【昔を】みんなの馴れ初めをおしえて【思い出して】


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1001: 以下、おすすめ記事をお送りします: 2015年08月01日 09:19 ID:kidanmatome